建築探訪・写真・ウェブなどに関して徒然書き綴る私的実験室的なサイト
訪れたさまざまな建築物やランドスケープについて気まぐれに綴っています。
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子供も大人も冒険したい「平成記念 子どものもり公園 冒険活動センター」

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栃木県宇都宮市の北西部に、森林広がる里山の自然を活かした「平成記念子どものもり公園」、自然との調和とふれあいをテーマとした建築施設があります。

 

平成八年、宇都宮市制百周年という区切りに宇都宮市が取り組んだ三つの事業(宇都宮美術館・宇都宮市農林公園「ろまんちっく村」・平成記念子どものもり公園「冒険活動センター」)のひとつとして誕生しました。

 

自然と地形の高低差を活用しながら、木や石・スレートなど、素材感のある部材によってダイナミックに組み上げられた空間。そして意図的にズレや変化がつけられた造形や動線が、その空間に小気味がいい「遊び心」を盛り込んでいます。散策しながら周りを眺める度に、景観はそれぞれ違う表情を見せ、そしてそのどれもが自然の中にいることを意識させます。どの位置からどこを見ても、視界の中に「冒険活動」という非日常への期待を感じさせるような配慮がされています。自然を下に敷いてしまわず、かつ自然の中に埋没してしまわない。その難しいバランスを成立させている希有な一例と言えるでしょう。

 

 

確かに円錐・波形などなど、子ども向けを意識したケレン味のある造形が多用されてはいるのですが、一般的な子ども向けの建築物にありがちな、おとなからの一方向的な論理、いわゆる「子どもだまし」的な発想のもとに設計されたものではなく、「冒険活動」というテーマに沿った綿密な建築計画によって建てられたのでしょう。この建築物の造形と空間演出が、期待感をそそられる魅力があります。

 

用途に則した存在感を発揮できている建物はそうそうあるものではありません。まさに「冒険活動センター」とはよく言ったもの。子どもはもちろん家族揃って、また建築に興味のある方々もぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

■平成記念 子どものもり公園 冒険活動センター
■竣工:1997年
■住所:栃木県宇都宮市篠井町1885-1

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